何よりもまず「なぜ保険に入るのか」を明確に

何よりもまず「なぜ保険に入るのか」を明確に

 

今加入している保険の確認の「前」に!

保険見直しの最初のステップとして、「今加入している保険の保障内容を確認する」ことを挙げているウェブサイトや解説などを良く見かけます。もちろん間違いではありませんし、今の保険の保障内容を再確認することは絶対に必要ですが、「見直し」という観点から考えると、十全ではないように思われます。

例えばこんなケース…

■妻■
念願のマイホームを手に入れたことだし、この機会に保険も見直そうかと思うんだけど…
■夫■
いい考えだね。確かにローンの支払を考えると、見直しは必要だね。
■妻■
○太(子ども)も来年高校受験だしね。
■夫■
そういえば○太の高校進学用に入っていた積立保険って、いつまでだった?
■妻■
あら、やだ、ウチは一人っ子で少し余裕があるから、学費用ではなくって、独立用ってことにしたじゃない。
■夫■
ああ、そうか、それじゃあもう少しかかるわけだ。
あと、僕らの保険って、何があったかな?
■妻■
ここに証券があるからみてみるわね。
死亡保障は○太が独立するまでで 3,000万円。
■夫■
僕がいなくなったときの家賃と生活費だったね。
■妻■
入院保障は1日目から 5,000円/日ね。
■夫■
そうそう、ウチは共働きじゃないから10,000円にしようか迷ったんだけど、会社の健保が充実してるからって、FPに細かく計算してもらって 5,000円あれば入院費用では困らないってなったんだよね。
■妻■
ええ、(FPの)おかげで、今(加入している)の保険はかなりじっくり検討したから、特に問題はなさそうね。よくよく考えてみたら、家賃がローンの返済に変わって月々の出費が若干上がっただけだから大きな見直しは必要ないのかな?
■夫■
そうかもしれないね。僕の給料もあの頃よりは若干上がっているし。



少し極端ですが、似たような結論にたどりつきがちなのも事実ではないでしょうか。
どなたでも、保険に入る場合、多かれ少なかれ検討はしていますし、周りの人や、専門家にアドバイスをもらったりと、それなりの苦労を味わっているものです。

今加入している保険を再確認することは、このような苦労や、アドバイスしてくださった方への信頼や義理立てなども一緒に再認識されますから、その時点で、客観的な判断力が低下してしまうのも事実なのです。


保険料診断バナーPC用 保険料診断バナーSP用

どうして?今?保険なのか

ですから、真っ先に考えていただきたいのは、「なぜ保険を検討したり、見直そうと思ったのか?」なのです。まず、この部分で揺るぎない結論を出しておかないと、後々シビアな判断が難しくなってきます。

例えば上のケースでは、そもそも、その目的が、「保障の充実」なのか「保険料の節約」なのかさえもはっきりしていません。きっかけが「住宅購入」ということは、住宅ローンが新たな出費で、最終的には家賃とそう変わらないと結論付けていましたが、果たしてそうでしょうか?
確かに毎月の出費はあまり変わらないようですが、家賃と違い、ローンは「借金」ですので、どんな状況でも借りた分は絶対に返さなければならないものですし、購入した住宅自体は「財産」になりますので、損害保険の検討が必要かもしれません。また、もし、団信(団体信用生命保険)に加入したならば、死亡保障が重複している可能性もあります。

確かに、今加入している保険は、「当時」の状況に対して理にかなったものに間違いありませんが、現状では、必ずどこかに食い違いがあるものなのです。

PAGE TOP ↑